親鸞展 はじまりました!

こんにちは。とこりんです。

3月17日より、京都市美術館で、「親鸞聖人七百五十回忌 真宗教団連合四十周年記念 親鸞展 生涯とゆかりの名宝」展が始まりました。
今年は親鸞聖人が亡くなって750年目の節目の年であり、さまざまな記念行事が予定されています。この展覧会もそうした記念行事の一つです。

親鸞聖人といえば歴史の時間に習ったのは「教行信証」ですが、この展覧会では「教行信証」をはじめ、親鸞聖人直筆の書類や手紙などが多数紹介されています。



親鸞の真筆が並びます。


また展覧会には「伝絵(でんね)」と呼ばれる絵巻物と、「絵伝(えでん)」と呼ばれる掛軸絵が多数展示されています。「伝絵」は親鸞の生涯を詞書(ことばがき=文章)と絵を組み合わせて紹介してある、いわゆる伝記です。
一方、「絵伝」の方は、大勢の人が集まる場所に広げ、親鸞聖人の生涯を説明するのに使われました。
巻物の方はリッチ(高貴?)な人向け、掛軸物を大衆向けと考えて、これらを見比べるのも面白いかもしれません。



こちらは「伝絵」。絵巻物です。



そしてこちらが「絵伝」。上部から順に親鸞聖人の生涯が紹介されています。


また親鸞聖人坐像も三体、出展されています(展示替えがあるため、時期によっては一部見られない像があります)。もちろん表情や雰囲気など、一躯一躯異なります。また、御影はどれをみても帽子(もうす=襟巻き)を身につけているなど、あれが親鸞聖人のトレードマークだったのかな? と思わせられるものも描かれています。
この展覧会で紹介されている親鸞聖人の像や肖像画を総合するとなのですが、もし親鸞が今の世にいて道ですれ違ったら、絶対「親鸞聖人だ」とわかるような気がしました。



展示されている像と影像(肖像画)を比較してみても。


宗教関係の展覧会は、信徒でないとどう見ればよいかと考えてしまいますが、この展覧会は国宝や重文が多数紹介されていますので、それらを中心に見るのも面白いと思いますよ。


京都市美術館 親鸞聖人七百五十回忌 真宗教団連合四十周年記念 親鸞展 生涯とゆかりの名宝
開催中〜〜5/29(日)マデ!
http://www.digistyle-kyoto.com/event/tenrankai/20_8.html