京都の街に芝居が溢れ出す。

こんにちは。
DigiStyle京都スタッフ、もきちです!
先週土曜日(7/9)のことです。宵山まであと1週間に迫った京都の木屋町先斗町界隈の街の中でなんとお芝居が繰り広げられました。
仕掛けたのは、岸田戯曲賞受賞作家の松田正隆さん率いるマレビトの会。

開演時間前に受付で一枚の地図を渡されます。
それは木屋町先斗町界隈の地図で1番から12番までのスポットが書かれており、その横にタイムスケジュールが書かれております。
つまりは、その時間にその番号の場所へ行けば何かが起こるというわけです。

そのスポットで観客は何かが起こるのを待つのです。
↓こんな感じで。

すると、そこにどこからともなく役者がやってきて普通に芝居がはじまります。
決して、大声を張り上げることはなく、普通の男女の会話のように芝居は進みます。

そして次のスポットへ。

時には↓こんな形で役者を観客が追いかけます。

芝居を観ている間は↓こんな具合になります。

夕方になると木屋町界隈も人が増え、
「あの〜これ何の集会ですか?」とか
「何かの撮影ですか?」とか
「誰か有名人ですか?」とか
観客も他の通行人に問いかけられます。
「あの〜マレビトライブっていうお芝居で、こうやって街中でやってまして」
と聞かれるたびに観客が応えます。

観ている観客も含めて芝居になっているんですね。

先斗町の地蔵前で鴨川を見ながら芝居をしていたと思ったら、鴨川の対岸でも芝居をしていたりと、意外性のある演出もたくさんありました。

まるでお芝居が街を飲み込んでいるようでした。

3時間、役者さん達といっしょに歩きまわった観客達はは心なしか皆日焼けし、充実感を感じておりました。
「おもしろかったね〜」
と口々に感想を話しながら、夕暮れの木屋町へと散会しました。

実は古都京都の演劇は今とても熱くなってきています。
こういった実験的なお芝居もたくさん上演されています。
新しい京都の楽しみ方としていかがでしょうか。

最後の写真は、このライブの受付として、途中の会場として使われた元・立誠小学校です。
この立誠小学校、昭和3年に建てられた建物です。
今は学校としては使われていませんが、とても風情がある建物です。