冬の妙心寺をじっくりと満喫!


こんにちわ、ミヤマグチです。
京都もここ数日は本格的な“底冷え”で、本当に寒い!!
シンから冷え込む毎日です。


こう寒いとついついお出かけしたくなくなる方も多いようですが
私はその反対。人も少ないだろうし、この機会に!
と京都のお気に入りスポットを巡っています。


そんな中、先日行ってきたのが妙心寺
言わずと知れた臨済宗妙心寺派大本山で、
46もの塔頭を擁する京都を代表するお寺のひとつですね。
「京の冬の旅」での特別公開や、東林院の「小豆粥で初春を祝う会」
など、素敵なイベントに参加してきましたのでご報告を。


まずは特別公開されている三門から。

一番手前の朱塗りの建物が重要文化財の三門です。
楼上には、観音菩薩像や十六羅漢像が安置されていて、
天井には色鮮やかな天女や飛龍などが描かれていてまさに極楽浄土。
ついつい見とれてしまいました。
普段は入れない場所だけに、このチャンスは逃せませんね。
(内部の撮影は厳禁ですので、ぜひその目でお確かめください!)


■第46回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 妙心寺 三門
http://www.digistyle-kyoto.com/event/cat401/46_9.html


三門をあとにして向かったのが“沙羅双樹の寺”としても有名な東林院。
こちらでは毎年小正月の1月15日から31日まで、
小豆粥と精進料理を庭園を愛でながら楽しむ「小豆粥で初春を祝う会」を
開催されているんです。


まずはじめにいただいたのは「祝菓子」

柿には“嘉来に通じ、万物をかき集める”
みかん(橙)には“代々つづき、栄える”などの意味が込められているんですね。
日本語のこういうところ、好きです。


小豆粥と精進料理です。

小豆粥は餅粥ともいい、れを食すると、一年間の邪気を払い万病を除くと言われているそうです。
自分自身がいただく前に、「庭にやってくる鳥たちのために」と、
ひと口だけおすそわけするのが習わしだそうです。
うーん、禅の心。


精進料理は本当に体に優しいメニュー。
大きな聖護院ダイコンは、とても柔らかく炊かれていて、
お味噌味がとてもおいしかったです。


先日健康診断で「体脂肪に気をつけましょう」と
言われた私にとってはうれしいメニュー。笑
ごちそうさまでした!


ちなみにこの東林院、今は千両・万両の時期で、
庭園は赤い色が映えて美しかったですよ。


■小豆粥で初春を祝う会〜東林院・千両の庭特別公開〜
http://www.digistyle-kyoto.com/event/tokubetsuhaikan/post_155.html


お腹も満たされた私が次に向かったのは花園法皇離宮跡で
妙心寺発祥の地と伝えられる塔頭・玉鳳院の特別公開。


もちろん撮影は厳禁ですが、妙心寺境内で一番古い建築物でもある
重要文化財の開山堂「微笑庵(みしょうあん)」は必見ですよ。
そのほか、方丈には狩野益信、永真筆の襖絵が公開されていました。


ちなみに、もうひとつの重要文化財「四脚門」は外から見ることができます。

室町中期にできた檜皮葺の一間平唐門です。


■第46回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 妙心寺 玉鳳院
http://www.digistyle-kyoto.com/event/cat401/46_20.html


そして最後に向かったのは「賤ヶ岳の七本槍」で名高い武将・脇坂安治
創建した塔頭・隣華院です。


こちらはなんといっても障壁画が必見。
長谷川等伯の描いた「水墨山水図」は重要文化財にも指定されているのですが、
襖20面を使って表現されたその世界は圧巻。
ボランティアスタッフの方に丁寧に説明もしていただるのもありがたいです。


その他、禁裏御用絵師として活躍した京狩野の狩野永岳の作品も
彩色豊かな状態で多く残っており、これらをじっくりと楽しむ至福の時間を過ごすことができます。


■第46回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 妙心寺 隣華院
http://www.digistyle-kyoto.com/event/cat401/46_10.html


普段は入れない塔頭を楽しむことができるこの時期に、
妙心寺で禅の世界に触れてみるのはいかがでしょうか?


妙心寺
京都府京都市右京区花園妙心寺町1
075-461-5226
http://www.myoshinji.or.jp/

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