【ラーメン店発掘】西陣『うさぎ屋』

こんにちは、ミキマウスです。
当分余韻が残る“異空間体験”だったので、一筆。

昨夜、「ラーメン食べたい!」との衝動にかられ
近所のリピート店に赴いたものの、あえなく定休日。

あてもなく、今出川智恵光院を北上したところで、
「そういえば、このヘンの路地に怪しいラーメン店があったような気が・・」
と小道を右折したところで、発見しました!
【うさぎ屋】を!

その狭く、暗く、人通りの少ない道沿いに店は1件もなく、
灯るあかりは、のれんも何もない【うさぎ屋】店内の蛍光灯だけ。

が、、、中をのぞくと、なんと『満席』、
しかも、全員『男子学生』。

「これは隠れた名店に違いない!」と
会社帰り風で場違いな雲行きを感じつつも、思い切って店内へ。

まず目にしたのは、食券購入機。
貼りつけてあった注意書きには、
「当店の並・・・・・麺2玉半」
「当店の大・・・・・麺3玉半」

初心者・女性の方は、少なめで。料金変わりませんけど、だと。
「金額変わらぬなら、デフォルトの量でいってやろうか」と
思わないでもなかったですが、目の前で麺の完食を
断念する男子に遭遇し、やはり少なめで注文をすることに。
(ただし、並ラーメン1杯:650円。安い!!!)

あと、ラーメン以外のメニューは、生卵以外何もありませんでした。
(ドリンクも、セルフの水のみ)

座席は厨房を取り囲むように設置されたコの字型のカウンターだけ。
どうも若い店長(?)一人でやられている様子で、
その動きも手元の一挙一動も丸見え状態。
店長の足元には、一面の新聞紙が(→きっとネトネト防汚対策)。
バケツ大に盛られたものすごい量の黒ずんだ極太麺、
厚めにガサツに裁断されるぼってりチャーシュー。
学生たちに取り囲まれて厨房を見下ろしながら、
学生時代、ローマを訪れた際に観光した『コロッセオ』をぼんやりと思い出していました。

そんな遠い昔の記憶に遡ってしまうほど、
「ここは現代の日本じゃない」という感覚にとらわれてしまったのです。

まとまった人数のラーメンを一度に作る段取りで、
トッピング皆無なラーメン8杯が一度に完成。

そして始まりました。
右端のカウンター席から、さっぱり意味不明なやりとりが。

「×××マシ△△△マシマシ、アブラ・・・」

どうも、そのやりとりに応じて、トッピングの内容・分量が調整されていくようで。
自分もルールに従わねば!と、隣席の学生の番になるまで、
その隠語を理解しようと必死になりましたが、全くかなわず。
私の番になったところで、初心者を察した店長に
「お客様、ニンニクは入れますか?」と普通に聞かれました。
そして聞かれた通りにだけ答え、残念な気持ちでラーメンを受け取りました。

その完成品がコレ▼

※写真撮るの忘れてたので、食べかけになっちゃいました。。

隣の学生が、カラミがどうのとか言って一味唐辛子
振りかけてもらってたのを思い出したので、私もすかさず追加で投入。

コレ、『二郎系』と言われる系統らしく、
極太麺、大量の麺と野菜とスープ、トッピング無料が特徴なのだとか。

で、口にしてみると、見た目のゴッテリからは想像もつかない程
スムーズに進む、進む。

当初は、その異空間ムードにかなりヤラレ、
「一体味はどうなんだ」と半信半疑で臨みましたが、
腹ペコだった私には、かなりシックリ。
目の前で繰り広げられた背油マシマシからは想像もつかないほど、
臭みも全く感じませんでした。
うーん、満足。
麺の量は、ちょい少なめ=2玉ほどあったはずなのですが
意外にもぺロリと完食してしまったのでした。

帰る道すがら、「ここは日本か?」「本当に家の近所なのか?」と
ほんやりと考えてました。そして、
「ニンニクマシマシ、ヤサイマシ、アブラマシマシマシ・・・」と
合っているかどうか定かでない覚えたての隠語を何度も復唱。
次は、常連面して行けるかも知れません。


■うさぎ屋
京都府京都市上京区大宮通五辻上る芝大宮町17-1 桃園ハイツ1F
http://shoma-works.com/usagiya.html


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