焼肉だって京都風! 「焼肉の名門 天壇(テンダン)」祇園本店


こんにちは。とこりんです。

「京都は牛肉の消費量日本一」とは、私が京都に来て割と早い頃に聞いた話です。“懐石料理”、“和風”なイメージの強い京都ですが、「京美人は案外牛肉から作られるのだな」とか「京都人ははんなりしていても案外肉食なのだな」と、ひとり納得した記憶があります。

現在、データ的には京都が牛肉消費量日本一というわけではなさそうですが、それでも上位10位には収まっています。

そんな京都の街に1965年から続く焼肉店が、「焼肉の名門 天壇(てんだん)」。この春リニューアルグランドオープンを迎えるこちらの祇園本店に、お邪魔して来ました!

私は焼肉デビューがとても遅かったのですが(焼肉を食べに行かない家庭だった)、今は時々無性に食べたくなるほどスキです。
ひとまず、サービスショットで落ち着いていただき・・・。


ではゆっくり、メニューをご紹介しましょう!


スタートにいただいた前菜のうち、自家製キムチ六種&天壇サラダ。
自家製キムチは辛味が勝らず、噛むごとにお出汁の風味がするような
繊細な漬け具合。定番の大根、きゅうり、白菜のほか、
珍しいところでは南高梅のキムチ。ねっとりした甘い果肉にキムチの旨みが絡みます。旬の京野菜もキムチにするそうですし、サラダの色とりどりにも季節の野菜が並びます。



続いて牛肉のカルパッチョ

肉が柔らかくてあっという間に口からいなくなりました。

お造りも焼肉店らしく、牛肉づくし。
盛り付けが繊細で食欲をそそります。
薬味もそれぞれ違っていて、あぶりにはにんにく、牛肉のさしみにはわさび、ハツ(心臓)にはしょうが、タンには白髪ネギ。
タレも2種類あり、それぞれの旨みを余すところなく堪能できます。


さあ、焼きもの塩焼きのものからスタート!
このぶ厚いタンに一同、驚嘆。でも抵抗なく噛めるので、あっという間にお腹に収まっちゃいました。


そしてタレもので、いよいよ「黄金のつけダレ」登場!
「つけダレだけ飲めますよ」とお店の方に言っていただいたのでひとくち、ゴクリ。まろやかな酸味のあるスープのようなタレだったのですが、
正直、タレだけではやや良さを理解し切れませんでした。

しかし、焼いた肉をこのタレにくぐらせると・・・、

「!!(ことばにならない)」、これは今まで経験したことのないうまさではないですか。

続くホルモンや・・・。

さらに続くタレものも・・・。


がっつり「つけダレ」のお世話になりました!
どの部位も「つけダレなし」バージョンと、「つけダレあり」バージョンで食べ比べたのですが、
不思議なものでいずれも「つけダレあり」に軍配が上がります。
タレだけ口にしたときの酸味も、肉に絡めるととてもよい感じになります。

お肉ですが、天壇さんイチオシは「天壇ロース」と特上ロース。
「サーロイン」と「リブロイン」という部位のみを使っているそうです。
これらのロースは文句なしのおいしさ。
こうしたよいお肉を「穴の開いた鉄板と思ってください」とスタッフの方が仰ったとおり、かなり厚み・重みのあるガッチリした焼き網で焼きます。


そして珍しいものもいただきました。
「セウジャン」という、生海老の甘辛ダレ漬けです。
新鮮なエビを甘辛いヤンニョムというタレで漬け込んでいて、ここ天壇 祇園本店だけの特別メニューです。


さらにこちらもオススメ!
ふっかふかでカリッカリの九条ネギのチヂミ!!
焼肉を食べに行くと、私はサイドメニューにも目が奪われがちになるのですが、
チヂミをチョイスする確率は普段それほど高くありません。
でもアツアツの鉄板にのっかってくるこちらのチヂミは本当に美味でした。


最後はごはん&麺でシメ。
しかしこれもタダモノではないのです。
京野菜冷麺」は、やはり本店だけのメニュー。冷麺の麺は乾麺でなく手打ちです。モッチリ感に差があります。
ごはんものは、使っているお米がよいのか、また絶品です。
チゲは海鮮の旨みがしっかり出ていて、焼肉でお腹いっぱいのはずなのに、どんどん食べられそう。
テールスープのあっさり塩味、石焼ピビンバは辛さ控えめで、カリカリしたおこげを楽しめます。


この日は平日にもかかわらず、2階のフロアは満席でした。
焼肉をすっかり堪能。黄金のつけダレも気に入ってしまいました。


リニューアルグランドオープンすると、
3階には個室も用意されます。
ファミリーや宴会だけでなく、ちょっとした集まりにも使えそうですよ。


◆焼肉の名門 天壇 祇園本店
http://www.tendan.co.jp/
京都府京都市東山区川端通り京阪四条駅下ル
075-551-4129

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